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何か作品の過程から完成まで毎日公開しよう/『クリエイティブを共有!』

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前書『クリエイティブの授業』で、想像力のブレーキを外して情熱の赴くままにクリエイティブな人生を送ることができたとして。
次のステージは、そのつくった作品をどう人に知ってもらうか。その、人に知ってもらうためのアドバイスについて書かれているのが本書、『クリエイティブを共有!SHOW YOUR WORK! 〜10 Ways to Share Your Creativity and Get Discovered〜』(著:オースティン・クレオン、訳:千葉敏生、実務教育出版)です。

前書の感想記事はこちらから、あわせてどうぞ。

www.mattariniwa.com

人に見つけられる状態になること

なにかすごい作品を作ったとして、人は自然には寄ってこないと著者は述べています。
すごい作品なら売れると思って適切に広告を行わず、見つけてもらえないまま終わるゲームもありますもんね…。

そのため人に見つけてもらうには、まずは見つけられる状態にする必要があります。

見つけてもらう方法のひとつに、制作のプロセス(過程)を見せていくのが有効という話があります。

「本当はみなソーセージの作られる過程を見たいと思っている」
「何かを継続して公開することで、顧客と関係を築ける。顧客は製品の向こう側にいる人が見えるようになるわけだ。」
(ページ44)

人は意外と過程を見たいものなのです。制作者のつくる物語を見せることで、興味を惹く人がいるのだと。そのためにやることとして、「1日1回、情報を配信する」ことを提案しています。

1日1回の情報配信は、映画の公開前にDVD特典を1つ残らず公開するようなものだ。つまり、映画の制作中に、カットされたシーンを見たり、監督のコメントを聞いたりできるわけだ。
(ページ)

認知度を上げるためと言っても1日1回は大変なことです。しかし、特典を公開していくような感じだと考えれば、肩の力が抜けてやれそうな気がします。

ちなみに、共有を!と言っても、すべてを共有するのではありません。カフェラテや夕日などを見せるのではなく、「作品」を共有するようにと書かれています。

ただ、もし「これは作品かどうか」と迷うなら、
共有するときに「だから何?」を自問するようにします。

「これは役に立つだろうか?面白いか?上司や母親に見られても平気か?」
(ページ67)

さきほど、”カフェラテや夕日など”は投稿するものではないと書きましたが、それは何も考えず闇雲に投稿するのは避けるべきという意味です。

共有しようとするものが、自分の自己アピールとして、見てくれた人に役立つ・面白いと思えるものならば、それは作品になるという考えです。

(たとえばYouTubeで、芸能人でもない人がカフェラテをただ飲んで終わりだと「だから何?」で終わってしまうと思います。他店とのカフェラテ評価、綺麗な撮り方などの役立ちそうな情報を。またはカフェラテ100杯頼んでみました!な面白さ(面白いかはおいといて)があれば、それは作品になるはずです。)

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1日1回の情報配信は、制作途中のものでも何でも。

作品を出すことは生涯タダで受けられる教育

作品だけでなく、やり方を人に教える(共有する)ことのメリットも紹介されています。

人に君の仕事のしかたを教えれば、君の仕事への関心を高めていることになる。君の知識を教えることで、君の仕事に親近感を持ってもらえるわけだ。
(ページ127)

オンラインに作品を出したり、作り方を人に教えることで、価値が上がるとも著者は述べています。

作家のクリストファー・ヒッチンスは、本を出すメリットについて、こう話している。「本を出すと、ペンを取る前に聞いておきたかったと思うような意見を持つ人々と、関係を築ける。(略)先に読んでおけばよかったと思うような本をくれる」。作品を世にだすことは、彼にとって「生涯タダで受けられる教育」なのだ。
(ページ127)

制作秘密を公開することで、同じ興味を持つ人同士でつながり、情報が集まり、良い循環ができるというのは、win-winな関係で良さそうですね。憧れます。

―――

・・・とこんな感じに、自己をアピールするために共有することの良い点がまとまって書かれています。

他にも、物語を語るように共有すると理解されやすい(ページ96)ことや、荒らしへの対応(ページ154)、軌道に乗ってからの心構え(ページ166)なども載っています。

本書は、ただ漠然と共有するのではなく、
人を惹きつけるにはコツが要ることを改めて気づかせてもらえる、そんな一冊になっています。

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